拝啓〇〇様

ほかの誰でもない、誰かに向けて

陰キャの日本一周記【8日目】

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またネカフェで寝てしまいました

 

というのも、昨日ついに居酒屋に行ってお酒をのみのみしたからです。高知のダバダ火振という栗焼酎があるのですが、スッキリしていて焼酎とは思えない飲みやすさでバカバカ飲み飲みしてしまいました。

 

ひさびさだったからか隣の人に絡んだからかはわからないですが、べろんべろんに酔った挙句、千鳥足でなんとかネカフェまで行き、倒れこむように寝ました。という記憶はちゃんと残っているので、多分万事大丈夫だと思われます。御照査ください。

 

ちなみに、隣に座っていた看護師のお姉さんから、ドロッドロなんてレベルじゃない性の入り乱れが職場で発生している話を聞きました。男も女も職場でだいたい”兄弟”らしいです。文字通りファミリーじゃん。

 

あと入院しているじじいが「死ぬ前に若い女の胸をーーー!!」と言いながら胸を揉んでくるらしいですめちゃめちゃ元気だろじじい、退院しろ。

 

記憶を確認しつつ、ネカフェで朝を過ごしました。暇だったのでブログデザインを変えました!いい感じになりました。酒もいい感じに抜けました。

 

今日は今日の風が吹くさ

 

作業を一通り終え他ところでネカフェを出て、バイクの救出に向かいました。駅前のはりやま地下駐車場に停めておいたのですが、二輪車なら12時間で300円という破格の安さ。東京じゃ絶対に考えられないよ。しかも、22時以降は全ての出入り口が閉鎖されるのでセキュリティもバッチリ、ときたもんだから驚きです。

 

今日の目的地は「四国カルスト」です。ちょーーーーーテンション上がりますね。四国カルストといえば、四国で1、2を争う絶景ツーリングスポット!広大な草原とどこまでも続く道は、心をどこか遠くまで運んでくれるような感覚に陥るそうです。

 

高知市からはだいたい100kmくらい。余裕でいけちゃいますね。

 

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日本一周始まる前から絶対行こうと決めていたところでした。ただ、雲の少ない午前中をネカフェで寝過ごしてしまってプランがぐちゃぐちゃです。とりあえず今日夕方いってキャンプして、明日の午前中にかけて出発してみることにしました。はたして僕の運命やいかに。

 

んで出発したのですが、運転中めっちゃ眠くなってしまいました。やはり連日の疲れでしょうか。それともダバダ火振の呪いでしょうか。

 

こういう眠い時は歌を大きな声で歌うようにすると良いというのが、日本一周1週間でえた知見です。お気に入りのポルノグラフィティのハネウマライダーを大きな声で歌いました。ハッネッウマノッヨウニランボウダケドー

 

四国カルストまでは結構狭い山道を走り続けました。特に最後の15kmくらい。調子に乗ってビュンビュン飛ばしていると痛い目に合いそうです。お互い安全運転でいきましょう。そしていよいよ目的地が見えてきます...

 

目の前に現れたのは異世界

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「なんだここは」というのが第一印象でした。突然広がる草原のような芝生地帯、風にさらされむき出しになっているたくさんの岩(カルスト)、無機質な風直発電機、空に浮いているかのような道...

 

まさに圧倒的でした。しかも運がいいことに天気は晴天。どこでとっても奇跡の一枚みたいな写真が撮れて笑っちゃいます。

 

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これとかどうですか。ラピュタやん。

 

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しかもここ、キャンプ場です。こんな素晴らしい場所でキャンプができます。1泊500円という破格の安さは、姫鶴荘キャンプ場でございます。

  

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受付にはスキンヘッドのおじさんがいらっしゃいます。スキンヘッドの人間には2種類いて、ガチの善人ガチの善人を装った凶悪な地上げ屋のどちらかなのですが、今回は前者だったようでよかったです。丁寧に対応してくれました。

 

サイトは大きく上と下に別れていて、車やバイクが乗り入れできるのは下のサイトになっています。トイレや水場から遠いのが難点ですが、まあこれだけ景色が良ければいくら歩いたって楽しいですからね。

 

どこにテント立てようか迷っていると、ちょうどテント1つ分のスペースがある高台みたいな場所が...行くっきゃねえ!!!!

 

ということで今日の野宿はここになります。

 

 

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やばくない?この景色私が独り占めだよ?一泊500円だよ?生涯で1、2を争うくらい良いテント設営場所になったと思います。

 

そこからはゆったりと時間が流れていきました。

 

山の稜線が幾重にも重なっていて、神秘的なマジックアワーでした。有無を言わさない絶景です。

 

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こういう底抜けに綺麗な景色を見ていると、普段吸わないのにタバコを吸いたくなります。身体に悪いのは嫌だから、マルボロの1ミリなんですけどね。

 

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多分、あまりにも綺麗すぎて何か悪いことをしないといけない気分にかられるんだと思います。世界のバランスを保つために、僕はタバコを吸う。うっめえ。

 

ここからは家とか人間の生活を示すものが一切見えなくて、世界には僕しかいないんじゃないかという気分になってきました。モンゴルとかの遊牧民も同じようなこと考えてるんかな。

 

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そんな風に気取って、柵に腰掛けながらちょっと空を見上げて気だるげな顔をしてみても、テントの中から「ねぇ」って声をかけてくれる人はいないんですよね。いてほしかったな。いなくてもいいけど。

 

夕ご飯は焼きそばを作りました。これは景色が良くても普通の味です。普通に美味しい。

 

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夜は星が綺麗でした。ただ満月だったので、無限の天の川が見られる、とまではいかなかったのが残念です。それでも周りに一切光源がないので、東京の何倍も見られます。

 

 あとメッッチャ冷え込みます。この時期(4月)でも朝晩は氷点下まで下がるらしいので、冬服必須です。

 

つくづく思うのですが、こういう圧倒的な絶景は、ほとんどドラッグです。理屈とかを吹っ飛ばして、脳を直接手づかみで揺さぶられるような感覚、ある種暴力的な感動を与えられるからです。

 

拒否権なく内側から感情がひきずり出されて、脳が処理できなかった分が涙になってドバドバ溢れ出てきます。小賢しく保ってきたハリボテの強さなんか一瞬にしてぶっ壊されてしまって、誰の目にも触れさせないようにしてきた弱さが露わにされます。

 

綺麗な空も、一人だと感傷に負けてしまいますね。二人で、その日の晩御飯のこととかたわいもない話をしながらぼーっと眺めてるくらいがちょうどいいのかもしれません。

 

そのあとはいつも通りブログ書いたり明日のことを調べたりして終わりました。どれだけ神秘的な場所でも、明日は変わらずやってくるのが不思議ですね。そんなわけで明日目腫れないといいなぁと星に願いつつ寝ることにします。以上こたけ。

 

今日の走行距離

256km

 

合計走行距離

 1366km

 

通った都道府県

東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重、和歌山、大阪、徳島、高知