陰キャの日本一周記【9日目】
5時間睡眠の眠い目をこすって朝5時前に起きたのですが、雲海はみられずうっすらとした霧があたりに広がるだけでした。二度寝して8時に起きました。ゆっくり寝られるってシュバラシイ!高知県は四国カルストから失礼します、こたけです。
4月19日の目的地は2つです。
1つ目は石鎚山スカイライン。ここは愛媛の石鎚山系に広がる約18kmの道路で、日本屈指のツーリングスポットです。
さらにこれに続いて、UFOラインと呼ばれている道があります。冬季は閉鎖されてしまうこの道ですが、4月13日から解禁されました。ナイスタイミングぅ。行くしかねえっすわ。
2つ目は愛媛は松山市の道後温泉。ネットとかだと千と千尋っぽい!みたいな感じで言われている温泉旅館です。
温泉はいるわけでも泊まるわけでもないんですが、外観くらいは一回見とくかってことで行きます。ちなみに、ピアノで唯一ひける曲が千と千尋の「いつも何度でも」であるくらいには千と千尋が好きです。
全部合わせてだいたい180kmくらいです。
バイクの免許とってまだ一年も経ってないので、山道の運転に対する圧倒的な不安を抱きつつ出発しました。
まずは石鎚山スカイラインへ
はい、まずこのホラーゲームに出てきそうなうどん屋が、石鎚山スカイラインの入り口になります。もうここでめっちゃ不安になりました。途中で突然道が無くなってて崖から落ちるとかないですよね?
恐る恐る登って行くと、なんか「可愛い動物注意の標識」があって和みつつ
危険がいっぱいスカイライン
ひたすらくねくね曲がる山道を登っていきました。ここで、これから石鎚山スカイラインに行く人に向けて、本当にマジの助言です。
石鎚山スカイラインは、調子こいたら多分死にます。実際走ってわかったことなのですが...
・道幅はほぼずっと車一台程度です。すれ違えない場所もあります。
・カーブミラーがほとんどありません。そのくせにずっとくねくねしているので対向車来ているか分かりません。
・ガードレールも少ないです。突っ込んだらそのままて落ちるしかありません。
・途中道路が崩れてたり、悪路が落ち葉に埋もれて見えなかったりするトラップがあります。
などなど...かなり高いレベルでの運転技術を求められているなと思いました。
免許取り立ての浮かれている大学生、恋人との初ドライブでここに行くのは絶対にやめろ。100%別れるぞ。
かくいう僕も、途中の山小屋でバイク止めて缶コーヒー買いに行こうとしたら、前に車止めてたおじいちゃんが後ろを一切見ず躊躇なくバックし始めて、事故まであと30cmという体験をしました。
「不慮の事故はこうして起きているんだな...」という悟りの感覚をえました。お納めください。
ついに現れる絶景
そんな感じでビクビク進んでいって、やっとのことUFOラインが見えてきました...
うぉい綺麗だな!!石鎚山スカイラインは木が邪魔して景色が見えなかったので正直微妙だったのですが、UFOラインは文句なしの景色でした!
ガードレールもいっぱいあって、安心感が半端なかったです。バイクをとめて、景色を楽しみました。その時...
ふと横を見ると、少し上まで歩いていけるようだったので、「登れるならとりあえず登るか!」ってことで歩き出しました。
令和のジョージ・マロニーと呼んでくれていいですよ。
ただ思ったより傾斜が急で、ゼェゼェ息しながら登るハメになりました。ヘルメットつけたままで。
結局たかだか300mくらい登るのに3回も休憩してしまいました。ジョージ・マロニーも泣いている。それでも頑張って登ってついに...
めっちゃ綺麗だなおい!カローラのcmかよ!ということは僕は菅田将暉かよ!(?)
尾根を走る一本の道、絵になりますね〜〜〜。頑張って登った甲斐あり、清々しい気分になりました。
あと、カローラのcmかよって適当に言ったのですが、画像探そうと思ってググったところ、去年のカローラのcmは本当にUFOラインで撮影されたそうです。謎の感動を覚えました。
時刻はお昼の12時過ぎ、満喫した石鎚山スカイラインを後にして次なる目的地である松山市を目指しました。
山を降りておとといぶりに住宅地に戻ってきたときは、「これが現代文明か。。。」というさながら浦島太郎になったような気持ちでした。コンビニがあるって素晴らしい。
次は道後温泉へ。そしてアレも見ておくよ。
スカイラインを出てだいたい2時間ほどで、目的地の松山は道後温泉に到着しました...!
バリバリ工事中。白いバリケードが情緒を完全に奪ってしまっています。もはや特にコメントすることすらできないな、、、と思い写真だけ撮って無言で立ち去らざるを得ません。
することもないので街をぶらぶら歩きます...
温泉地によくある商店街を通ります。
あれ...様子が...
いや大丈夫でした。近くには消防署もあります。
その隣になんの変哲もないファミマが
なんの変哲もない....
...
そうです、ここがかの有名な道後ヘルスビルでございます。なんと偶然なことか、適当に歩いていたらたどり着いてしまいました(すっとぼけ)
これは道後温泉からわずか100m程度のところにある、バリバリの風俗ビルです。今回は大人の社会見学ツアーということで、この周りもうろちょろしてきました。
普通の住宅街の中で明らかにここだけ異様な空気を放っています。あまりに突然なのがシュールでファミマの駐車場で爆笑していたら、店員さんにガン見されました。すみません。
僕がこういうところを好きな理由は、洗練されていない雰囲気があるからです。地方のラブホが味わいあるのと全く同じ原理。例えばみてくださいこの看板。
クリクリクリニック。世界一汚い虹色の使い方。
このビルの裏手100mくらいも、風俗店がひしめき合う通りになっています。これが道後のソイカウボーイというわけですね。
左右どちらにもキャッチのおっさんがいっぱいいて、トレーナーと戦わないと通れないポケモンの道路みたいな感じでした。
こちらにあるお店もシュールです。例えば...
将軍。なんのだよ。他に一切説明がないので、どういうお店なのかもわかりません。
そしてこの明らかにジャンプの某漫画をパクったお店。最高ですね。
通りの終わりではバチばちのソープと高級旅館が併設しているのですが、旅館の方の前に立っている女将さんもそういうコスプレの人なのではと思えてきてしまいます。
そんな感じで道後温泉およびその周辺観光スポットを満喫して、今日の宿へと向かいました。
今日は民宿に泊まります。
今日泊まるのは民宿ふじやさんです。一泊2300円という良心的な値段ながら、ネットでの評価はとても高かったのでここに決めました。
中はTHE古民家という感じで、設備はお世辞にも新しいとは言えませんでした。二階の洗面所使うと水漏れしてたし。
ですが、中のスタッフさんや滞在されている方はとても親切で、一緒に晩御飯を食べながら楽しくお話させていただきました。
お遍路をしているおじいさん、台湾から来ている学生さん、仕事をやめて四国に2ヶ月滞在している人...全く異なる人種で1つの食卓を囲むというゲストハウスの醍醐味ですね。
僕は陰キャなので端っこの方でみんなの話にふんふんうなずいているだけなんですが、それでも楽しいなと思いました。たまにはこういうのも良いですね。
もっと話していたかったのですが、ビールを2カンあけたところで、僕の体力が限界にきてしまい寝ることにしました。今このブログを書いています。
今日は結構疲れました。明日はいよいよ九州に向かうつもりです。果たして無事行けるのでしょうか...
道後の夜は長いですが、陰キャの夜は早いので、明日へ思いを馳せながら寝床につくことにします。最後まで読んでいただきありがとうございました。以上こたけ。
今日の走行距離
178km
合計走行距離
1544km
通った都道府県
東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重、和歌山、大阪、徳島、高知、愛媛
計 11