【15日目】陰キャの日本一周記【佐賀・長崎】
みなさんこんにちは、こたけと申します。ただいまバイクで日本一周をしています。先日は霧で死にそうになってました。なんとか生きています。
4月25日の目的地は佐賀と長崎、あと...
さて、本日のスタート地点は熊本県は熊本市からで、3つの目的地があります。
1つ目は佐賀県の吉野ヶ里遺跡。おおよそ50ヘクタールに及んで広がる、弥生時代の大変大きな集落群跡です。
僕は中学高校と日本史が大好きだったので、教科書でしか見たことなかった吉野ヶ里遺跡に行けると思うと興奮が止まりません。テレビでしか見たことない芸能人に会えるのと全く同じ興奮です。わかっていただけますよね?
2つ目は長崎県の大崎オートキャンプ場です。海の目の前という好立地ながら、一泊500円にてフリーサイトでキャンプできます。
そして、3つ目は熊本県の長洲町というところです。順路的にはこの長洲が一番最初になるのですが、そこへ向かう理由は山よりも高く谷よりも深いのです...
いや、そんなこともないかもしれません。とりあえずこれについては章を分けて書こうと思います。
移動予定距離は175km!、4月25日も日本一周をやっていきます!
未知なる体験を求めて長洲町へ
「スカイプちゃんねる」というのをご存知だろうか?
突然ですが、皆様はスカイプというものをご存知でしょうか?おそらく多くの方がご存知かと思います。あの水色のやつです。
では、スカイプちゃんねるというものはご存知でしょうか?こちらは多くの方が知らないかと思います。
端的にいえば、『スカイプで知らない誰からの連絡を募集する出会い掲示板』といったところでしょうか。
こんな感じで、自分のスカイプIDを掲載し、見ず知らずの他人とコンタクトをとろうとする場所です。日々ネットの猛者どもがこぞって募集をかけています。基本ニートと出会い厨しかいない地獄みたいなところです。
そして、何を隠そう僕も中3くらいからこのスカイプちゃんねるを使用しておりました。お恥ずかしながら、地獄を盛り上げていたわけです。
自分の投稿なども探せばあるのかもしれませんが、致死量の毒があるのでここで公開するのは控えます。黒歴史ノートみたいなもので、よどみのない純粋なキモさが詰まっています。
まあそれでも大学入学してからは完全に飽きてしまって、年に1、2回開く程度になったのですが、その1回でたまたますごい仲良くなった人がいました。
その人を仮にMとします。Mとはラインで連絡を取る仲になったのですが、日本一周することを伝えると
M「実家が熊本の長洲にあるから寄ってよ」
とのこと。言われた時は話半分だったのですが、いざ熊本まで来るとこの長洲町が通り道にありました。それならせっかくだし、ということで立ち寄ることにしたのです。
ここで重要なことは、僕はMと一度もリアルで会ったことがありません。完全にスカイプちゃんねるの気持ち悪いノリだけで、会ったことないやつの実家に行くことにしたのです。気持ち悪いですね...
長洲の友人宅へ
そんなわけで長洲町に行きました。長洲はガチの田舎で、駅前に気持ち悪い金魚のオブジェがありました。
あと、町のホームページがどう見ても和製ホラー映画のポスターにしか見えません。
Mの実家は長洲駅からほど近いところで、すぐに見つかりました。
とりあえず会った事のない他人の家の写真を撮りました。不動産のHPに掲載する物件の写真を撮る人みたいな気分でした。そんな感じでうろちょろとしているとその時..
お母さんとご対面
なんと、家からMのお母さんらしき人が出てきたのです。これには驚きました。というのも僕はどっからどう見ても不審者だったからです。ヘルメット片手に自分の家の前でスマホ掲げてる奴、不審者以外にいる?
通報も覚悟しましたが、Mのお母さんはこちらを一瞥して庭で作業を始めてくれました。よかったです。
特に何も言われなかったということが僕の気持ちを大きくさせたのでしょうか、無謀にもMのお母さんに話しかけることにしたのです。なんか面白いかなって。これがスカイプちゃんねるです、怖いですね。
思い切って道から声をかけます。
僕「あの〜すみません。一つお伺いしたいんですが...」
M母「はい?」
僕「JRの長洲駅ってどちらなんでしょうか...道に迷ってしまって(本当は長洲駅からきてます)」
M母「あぁ〜それならそこの踏切渡って右ですよ〜」
僕「そうなんですね!いやあ逆に行ってました。助かりました!」
M母「(引き気味の愛想笑い)」
僕「ありがとうございました!」
M母「いえいえ〜」
如何でしょう。お母さんはいい人でした。
僕はといえば、キモいのは100も承知ですが、謎の達成感に包まれて果てしなく清々しい気分でした。名も知らぬ田舎に来て、こんな気持ちになるとは思いもしませんでした。本人に会う前に母親と会うなんて、後にも先にもこれだけな気がします。
この会話は動画も撮ったので、Mに送ったところ...
やはりお母さん本人でした。楽しんでもらえたようです。長洲町での稀有な経験でした。勢いって怖いですね。スカイプちゃんねるもうやめようと思います。
吉野ヶ里遺跡はデカかった
人が全然いない
キモさの上塗りをした後、佐賀県の吉野ヶ里遺跡に行きました。入り口はこんな感じです。
平日ということと、あまりに敷地が広すぎるということが合間ってか、全然人がいませんでした。閑散としすぎでは?
結局いたのは、遠足で来ている小学生と、おじいちゃんおばあちゃんと、僕だけでした。明らかに僕だけ異質ですね。小学生に挨拶されるのが地味に辛かったです。
日本史ガチ勢としては興奮した
遺跡の内容自体はとても興奮しました。僕が興奮したものをいくつか載せておきます
う〜〜〜ん最高。教科書の中で見たものが目の前にあるのって、やっぱ興奮しますよね。「うわ〜本物だ〜」ってね。しない?するだろ?しろ!
海が目の前の大崎キャンプ場
大崎キャンプ場は海の目の前
さて、吉野ヶ里遺跡から2時間ほどぶっ飛ばして、長崎県は大崎オートキャンプ場に来ました。
噂に聞く通り、海が目の前にあるキャンプ場でした。津波が来たら終わるなぁと思いつつ、海から5mくらいのところにテントが立てました。だってやっぱ気持ちいいですし。
ちなみに、キャンプ場周りには野良の猫ちゃんがいっぱいいました。かわゆい。みんなこっち見てます。
しおさいの湯の露天風呂は最高
キャンプ場近くのしおさいの湯という温泉の割引券がもらえたので、行ってみることにしました。
こちらも海沿いで、それはそれは露天風呂が最高でした。沈んでいく太陽で金色に染まり出す空と海、そして暗くなるにつれ街に灯るあかり...
それら全てがこの露天風呂から一望できます。裸で自然の中にいると、自然に溶けていくようで気持ちいいですね。気づいたら1時間くらいいてしまいました。
入江はドキドキ感がある
夜は目の前の入江を見ながらご飯を食べたりお酒を飲んだりしました。
入江って、いいですよね。両岸が迫って囲まれているところがあり、秘密基地みたいなワクワク感。
この海の中から何か歩いて来るんじゃないか...そんな妄想にかられたりします。
そんな感じで15日目も終わりました。いやあ4分の1を折り返しましたが、まだまだ先は長いっすわ。明日も頑張っていきます!最後まで読んでいただきありがとうございました。以上こたけ。
今日のまとめ
今日の走行距離
175km
合計走行距離
2401km
通った都道府県
東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重、和歌山、大阪、徳島、高知、愛媛、大分、熊本、宮崎、鹿児島、佐賀、長崎
計 17