【14日目】陰キャの日本一周記 【熊本】
こんにちは、こたけと申します。バイクで日本一周をしています。先日までは宮崎県の都城市という、なんの観光地もない田舎町に、なんの目的もなく泊まったりしてました。2泊もです。
4月24日の目的地は熊本市
はい、本日4月24日に目指すのは、愛されゆるキャラくまモンで有名な熊本県は熊本市でございます。熊本城があるのもこの熊本市でございます。
都城市からの移動距離は170km!200km以下はゴミなので(先日の発言参照)、余裕だなぁ!!アッハッハ!
...
この時は、これが地獄の始まりだと誰が知ることができたであろうか...
前門の雨、後門の霧
出発した時の天気は曇り。天気予報でも午後くらいまでは雨が降らない予報だったので、カッパは着ないで出発することにしました。
まず、これがミスでした。
出発して30分ほどで雨にやられました。一度カッパを着ないで出発した手前、「意地でも着てやるもんか...」という気持ちで走っていったのですが、本降りになってあえなく断念することに。
最終的にぐちゃぐちゃのゴミ捨て場みたいなところでカッパに着替えるハメになりました。
その際きったねえスタバのカップ(内部にフラペチーノの生クリーム残滓みたいなのが付着してるやつ)を踏んでしまって、スタバを嫌いになりました。今度からはドトールに行きます。
その後雨の中で走っていったのですが、山道に入るにつれ、霧が出てきたのです。しかも、かなり濃いやつです。20m先も見えなくなるくらいでした。
霧はバイクにとってかなりやばいです。四輪の車では絶対にないタイプのやばさです。
バイクに乗ったことがない方はわからないかもしれませんが、路面状況の把握というのはバイクの運転において非常に重要です。
四輪車であればなんてことないマンホールや窪み、ちょっとしたジャリなんかが二輪車では命取りになります。二輪車はとてもバランスが悪いからです。
左右に傾くバランスの悪さは、実質的には一輪車と同じです。一輪車で横に倒れるのと同じ感覚でバイクは倒れてしまいます。時速60kmですが。
前に車がいる時はブレーキをかければ済みますが、ジャリが突然出てきてブレーキをかけてしまうと転んで一発KO、そのまま三途の川を渡らねばいけません。
つまり、時と場合によりますが、路面状況の把握は前方の車の確認より必要です。
はい、ここまでかけば賢いみなさんは何が言いたいかわかりますね。霧の中では、そういった路面の把握が一切できません。バイクで20m先が見えないということは、20m先に地雷が埋まっているのと同じです。しかも悪路の山道。タイとラオスの国境付近ですよ。
「じゃあ、スピード落とせばいいじゃないか!」と思われるかたもいるかもしれません。そういう方のために数学のクイズを用意しました。
今、バイクのことなど何も考えてない2tトラックが時速60kmで走ってきます。僕は安全のためバイクをスピード40kmに落として走っています。20m手前でトラックの運転手がバイクを目視するとして、そこからバイクとトラックが奇しくも接触してしまう確率は幾ばくでしょうか...?
いかがでしょうか。答えは僕にはわかりません。
ちなみに、トラックとバイクの間に時速20kmの差があるということで、20mの車間距離は3.6秒で埋まります。
あなたは今バイクのハンドルを握れますか?握りたくない?いや握りましょう。僕がトラックの運転席に乗ります。僕がよそ見をしていないことを祈っててください。
そんなわけで、霧が出ている時のバイクは、進むも地獄進まぬも地獄です。気分は片道切符のジェットコースター。セーフティーネットは運転技術です。
霧が出ていたのはおそらく5kmもないですが、本当にこの旅の中で1、2を争うくらい怖かったです。
霧を抜けたところにあった避難所に入った時は安堵からちびりました。なんなら霧の運転中にも3回くらいちびってます。(嘘です)
写真は、1枚目が霧に入る前の僕、2枚目が霧を出た後の僕です。
死線を彷徨ったからか、2枚目の方が20歳くらい老けこんでいますね。いやあ生きてるって素晴らしいですね。
熊本城に行ったはいいが...
霧を抜けたのちに、僕は熊本城へと向かいました。ホテルのチェックインまで時間まで、道路上に標識がいっぱいあった熊本城が行きやすかったのです。流れに流されたどり着いたという感じです。
クッソどうでもいいけど、「流されて藍蘭島」好きだった同士いねえかな。
そんでつきましては熊本城。こちらがそのお姿です...!
工事中〜〜〜ガチガチのバリケード〜〜
それもそのはず、完全に失念していたのですが、2016年におきた熊本地震の被害により、熊本城は現在も工事復興中でございます。
外堀からしか眺めることができませんでしたが、それでも十分立派でした。
被害のあとは未だに見られます。
ただ個人的には、災害にあった土地や人々の悲惨な面ばかり強調するのは好きではなく、むしろその復興の希望にこそフォーカスするべきだというのが信条なので、そのことを少しだけ。
熊本城は現在2019年の10月公開に向けて復興中のようです。「100年先を見据えた復元の礎づくり」のスローガンのもと、より史実に近い形に再興する試みがなされているとのこと。
新しい熊本城、ぜひみんなで見に行きましょう。
ちなみに、現地にいた観光客の8割くらいは中国人でした。ありがとうチャイニーズ。これからも金を落としてくれよな...
ホテルザゲート熊本へ
熊本城の後はラーメンを食ったりしました。高い割にあんまり美味しくなかったな正直...
そして今日の宿、ホテルザゲート熊本へ。熊本駅から徒歩3分という立地で、スタイリッシュな感じのカプセルホテル。
アクアリウムバーなんていう小洒落たアーバンなのもありながら、一泊2500円というルーラルなお値段。設備も綺麗で楽しかったです。
気づくと深夜12時
19時ごろにホテルで落ち着いて、さあこっからブログ書いて飲みにでも行くかと思ったのですが...
そこで記憶が途切れました。次起きると23時でした。超常現象?
そのまま放心状態で深夜12時になり、放心状態のまま二度寝しました。たくさん寝ましたとさ。ちゃんちゃん。
そんな感じであっけなく14日目も終わりました。しかし旅は続く。今日がダメなら明日やるぞということで、以上こたけ。
今日のまとめ
今日の走行距離
186km
合計走行距離
2226km
通った都道府県
東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重、和歌山、大阪、徳島、高知、愛媛、大分、熊本、宮崎、鹿児島
計 15