意識低い東大生が意識低い大学生に激推しする、『意識低い系休学』とは?
「休学して起業します!」
「インターンいきます!」
「留学します!」
...
はーーーー??
俺は休みが欲しいだけなのに...
...
どうも、こたけ( @busy_unistu )と申します。東大生です。
こう見えて、意識が低いです。朝起きるのと満員電車が嫌です。
そして何を隠そう、僕は2019年5月現在、東大を休学中です。
休学していることを周りの人にいうと、「なんで休学してるんですか?」とよく聞かれます。
この質問に期待されている答えとしては...
・起業
・インターン
・留学
・自分探しの旅
とかだと思われます。
しかし、僕はそのどれにも当てはまりません。
意識のひくいやつは、そんな意識の高い理由で休学したくありませんでした。
意識の低い東大生が僕が休学をした理由はズバリ、『何もしたくなかったから』です。
僕はこの休学を、『意識低い系休学』と呼ぶことにしました。
なんとなく、名前があったほうが分かってもらえ安い気がしたので!
このエントリは、僕と同じように「何もしたく無い、大学に疲れた、休みが欲しい」という意識低い系大学生とその周りの人に向けた、『意識低い系休学』を後押しする記事になります。
僕が休学をするときに、こういうゆるーーい休学を後押ししてくれるサイトがあればよかったな、と思うので書いてます。
意識低い休学だって、立派な休学だ。大丈夫、胸を張ってくれ。
そもそも休学とは
だいたいの4年制大学には、「休学」という制度があります。
端的に言えば、「合法的な留年」と捉えられます。
書面の手続きを踏めば、学費を払うことなく(もしくは学費より圧倒的に安いお金を払うことで)1年間大学を休める制度、です。そのあとは、休学した学年を繰り返すします。
留年より圧倒的にお金がかからないので、とても良い制度です。
具体的には、東京大学を含む国立大学だと休学中は一切学費を払う必要がありません。0円です。0円で東大の学生証を得られます。
やった!
世に溢れるのは『意識高い系休学』ばかり
現状だと、大学を休学する=『意識高いやつ』です。間違いなく。
どういうことか。
意識高い休学とは、「休学して自分の目標を叶えるための時間を作る!」という、「目的意識の高い休学」のことです。
上にあげた起業や留学なんかが、それにあたります。
現に、グーグルで「大学 休学」って検索すると、意識高い記事ばっかり出てきます。
『目的意識の高いやつらが、自分の高い目的意識のために、休学をする』
現状の休学制度は、こんな構造になってしまっています。
これはとっても素晴らしいことですが、休学する理由はこれだけでしょうか?
意識低い系休学=目的のない休学
僕は起業したいとかの欲求はなかったので、意識高い系休学は無理すぎて、『意識低い系休学』になりました。
『意識低い系休学』とはズバリ、『目的のない休学』です。
企業も留学もインターンもしない。ただ休みたいから休む。
強いていうなら、散歩とかする。
そういう、「目的のない休学」の形を、『意識低い系休学』として定義しています。
休むのに、目的なんかいらない
どうして意識低い系休学をするのか。それは、シンプルに休むためです。
休むことに目的を求めるの、どう思いますか?休みたいから休む、じゃダメかな?
僕は、学校を休むのに理由が必要な風潮に納得できていない。学校に嘘ついて「風邪です」って電話することに、なんの意味があるんだろうか。
毎日学校に行ってる人はすごい、けど、別に偉くはない、と思います。
日本の教育は毎日行くことをあまりに絶対視しているようで、息苦しくないですか?
今あなたが大学生活のなんやかんやに疲れていて、「1年間お休みしたいな」って思うのであれば、正当な手続きを踏んでそれを叶えることができます。
意識を低い系休学といっても、いたって真面目です。
『疲弊した心と身体を休めてあげる』
これでは学校を休むのに不十分でしょうか?
意識低い系休学を本当に知ってほしい人
僕がこの記事を書いている理由は、意識低い系休学を世間に認知させるためです。
休学をするには、親や友達などの理解が不可欠です。学生は、自分だけの判断では動けないことがほとんどだと思います。
ただ、『何か目的があるから休学する』が普通として受け入れられており、『何もしない休学』は今のところあまり受け入れられていません。
なので、『休学したくても休学できない』『休みたくても休めない』という学生が多くいるのではないでしょうか。
社会が複雑になる中で、自分のアイデンティティーや将来に悩み、心身ともに疲弊してしまっている大学生が多くいます。
僕自身も、そうでした。
いろんな人がいろんな価値観を叫ぶのがうるさくて、就活やインターンに熱を持てず、必死に勉強して入った大学生活なのに一切意味を感じられなくなってしまって、あれた部屋のベッドの上で、無気力な日々が続きました。
そういうことがあったので、僕は休学するしかなかったんです。
幸運だったのは、両親の理解が得られたことでした。あのとき両親に許してもらえなかったら、どうなっていたかわかりません。
僕は、嫌な気持ちで、ネガティブな感情で、休学を得ました。それが嫌だった。
僕のように意識の低い大学生が、ふっと息を吐くように、休学という選択をできるようになるために、多くの人にこの『意識低い系休学』という価値観を広めたいと思っています。
このエントリを本当に届けたいのは、学生さんだけでなく、親御さん、先生、そして辛そうな大学生が周りにいる人たちです。
休学は制度です
繰り返しますが、休学は大学において公式に認められている制度です。
何か特別なものでも、やましいものでもありません。
大学の施設を当然利用できるように、授業に参加するのが当然のように、休学もまた当たり前のように活用されて良い制度です。
現状は、意識高い系休学が流行りすぎていて、休学が特に理由なく活用されて良い制度だという認識が低すぎます。
こういう休学のハードルの高さのせいで、休学という選択を取れず、大学をやめていってしまう友人を多く見てきました。
それも、ポジティブな気持ちであればともかく、ネガティブな気持ちで、です。
もったいないな、と。
辞めるという最終手段の前に、休学という一年の休みを取ってみてからでもいいのに、と思います。
けど、そういう人たちは僕みたいに両親の理解を得られなかったり、相談する相手がいなかったり、
何より『何もしないこと』を後押ししてくれるブログに出会えなかったんだと思います。
親御さん、大学で上京したご子息と連絡を取っていますか?
自分の価値観を押し付けてばかりいないですか?
何をしているかだけでなく、何に悩んでいるかを知っていますか?
一言、「休学してもいいんだよ」って言ってあげるだけで、ご子息は救われるかもしれません。
大学生の皆さん、元気ですか?
自分が大学に行く意味を見失ってないですか?
過去の自分にも将来の自分にも申し訳なくて、泣いていませんか?
心は、ちゃんと息をしていますか?
一言、「休学したいんだけど」と相談すれば、ご家族は理解してくれるかもしれません。大学を辞めないで済むかもしれません。
僕も一歩間違えれば大学を辞めていました。この記事は、パラレルワールドの僕に向けた追悼です。
まとめ
このエントリで伝えたかったのは、以下の3つです。
-
『意識低い系休学』=『目的のない休学』
-
休学は大学の制度であり、やましいことは一切ない
-
休学のハードルをもっと低くしよう
どうか多くの人が、もっと気楽に休めますように。
以上こたけ。
※合わせて読みたい