世界初?!皿ラップについて真面目に考える回
1人暮らしを始めてから専業主婦(主夫)の偉大さを痛感した。
よく世間では「家事なんて大したことない仕事」というが、それはある意味その通りだと思う。だからこそ、果てしなくしんどい。1人暮らしを始めて自分で家事をするようになって「これ家事をやるモチベーションどこから湧くの?」と思うようになった。
例えば、『拾わせたゴミをすぐぶちまけてまた拾わせる』というのはやりがいのない仕事と認められるだろう。達成した成果が瞬く間に水の泡となるし、かつ同じことの繰り返しで全く成長が感じられないからだ。
このような仕事ばかりやらせる会社に勤めたいと思う人は少ないはずだ。現にMEGWINTVから辞めたファルコン(現:超ファルコン)がそうやって言っていたし。
家事は、まさしくこの類の仕事だ。洗濯も洗い物も「今綺麗にしたところでどうせまたすぐ汚れる」というのが前提にある。どれだけ綺麗にしても必ずそれは水の泡になる(泡を流す作業だけにね)。最悪だ。負けることがわかっている試合に臨むようなものだ。
家事によって達成される結果が決して大きいものではない、というのもモチベが上がらない原因であろう。
例えば会社で大きなプロジェクトを達成した場合をイメージしてほしい。大きな達成感があり、クライアントからは感謝され、打ち上げというなの飲み会でお互いの努力について褒め称え合うことができる。
しかし家事はそうはいかない。達成感など家事を初めて三日でどっかへ行ってしまう。家事をして心から感謝される人も多くはないだろう。「皿洗いの打ち上げで一杯行きますか!」とは絶対にならないのだ。
よって、家事のきつさは仕事自体ではなく、続けるモチベーションを保つことにあると思う。現に、僕は全く保てていない。1人暮らし開始の時に買ったアイロン台は今や机と化している。掃除機は捨てた。洗濯は週1だ。風呂は2日に一回だ。これは関係ないか。
世の主夫・主婦の皆様がどのように家事のモチベーションを保っているのか、甚だ疑問である。あまりにも疑問なのでググってみた。
やはり同じような苦悩を抱えている人が多いらしく、様々な記事があった。「名称を面白おかしく変えてモチベをあげる」とか冷静に考えて謎すぎないか??
それほどまでに家事のモチベを保つのは難しく、みんなだんだん頭がおかしくなってくるのだろう。
そんな不毛な世界に現れた救世主が、皿ラップである。
今回は世界初の皿ラップについての真面目な考察&啓蒙記事である。皿ラップが世間的に認知され、世の多くの家事だるい民が救われることを目的とします。THIS BLOG IS EDUCATIONAL.
はじめに:皿ラップとは
まず皿ラップを知らない人のために皿ラップとは何かを説明しておきます。皿ラップとは読んで字のごとく『皿にラップを巻くこと』です。百聞は一見に如かず、画像をご覧ください。
以上にように、皿にラップを巻く(敷く?)ことを皿ラップと呼ぶ。決して皿を被ってRAPをすることではないのでご注意ください。
僕は1人暮らしを始めてからほぼズーーーっとこの皿ラップをしている。最初の方は「おしゃれな自炊するぞ」と意気込んでおしゃれな皿に直盛りしていたのですが、一ヶ月もしないうちにその皿は捨てて皿ラップの民になった。
皿ラップのメリット
皿ラップをする理由は簡単です。嫌いな皿洗いをしなくて済むからだ。正確には皿洗いの頻度が減るから、ですが。
皿にラップをかけておけばご飯を盛り付けても皿が汚れることはありません。しかも食べ終わったらラップを丸めて捨てるだけ。すごい楽。
ググると節約みたいな話も出てきますが、正直節約には絶対になりません。
しかし皿ラップには否定派がいるのも事実だ。今回は主要な否定的意見を取り上げ、それに対し解釈を加えようと思う。
皿ラップのデメリット
1、節約にならない
これはそう。反論できません。僕も節約になると思ってやってないし。節約になると思ってやっているやつはやめた方がいい。故郷(クニ)にケェれ!!
2、穴が空いてしまったりして結局皿が汚れる
これは程度問題に帰着する。特に油物で顕著だが、ラップを敷くとたとえ穴が空いてしまっても劇的に皿の汚れが減ります。
とりわけ皿にこびり付くタイプのネチャネチャした汚れがつかないのは、皿洗いの負担を減らす上でとても大きいです。さっと流せば終わる程度の汚れですむ。
3、毎回サランラップ巻くのが面倒くさい
それはそうなのだが、これも皿洗いと天秤にかけた結果である。毎回汚れた皿を洗う方が面倒くさいという話に帰着します。結局は自分としてどっちを取るかということです。
4、なんか汚い
これが最もよく見られる批判ではないか。指でベタベタと触った皿を使い回すのは汚いだろう、ということです。
言いたいことはめちゃめちゃわかる。一番理性ある反論だと思います。
ただ、『ラップ越しにキスする罰ゲーム』を思い出してほしい。
これはラップ越しだから触れ合わないのでキスしてもセーフという前提に基づいた、主に飲み会などで行われるクソ罰ゲームだ。
皿ラップはこれに共通するところがある。つまり、汚くてもラップしているからセーフ、ということだ。『ゴムしているから浮気じゃない理論』に近い。
たとえある程度汚くてもラップがあるからおっけーという気分になれるかなれないかが、皿ラップを許容できるかどうかの分かれ目になる気がする。
5、紙皿でいい
これはエアプによる批判だと思う。紙皿とは、汁っ気があるものに対する有用性で完全に区別できている。紙皿ではベチャベチャになってしまうようなものでも、皿ラップなら対応できる。
6、箸が汚れるから意味ない
個人的にはこの批判が最も的を得ていると思う。だから、僕自身は割り箸を使用している。皿ラップの場合、箸は使い捨てで問題ない。割り箸は200膳で100円とかで売っているから金銭的にも全く問題ない。
7、環境に悪い
洗剤毎回使う方が悪いと感じるが、如何なんだろうか?この点については諸氏による検証を待たないといけない。
最後に:皿ラップ沼
以上、皿ラップへのネガティブな意見とそれに対する僕の見解をまとめてみた。やはり中立的ではなくなってしまったが、多くの人が皿ラップについて考える一助となれば幸いだ。
最後に、皿ラップの思い出を一つ話しておきたい。
僕は6ヶ月くらい同棲した彼女がいたのだが、その時も当然のように皿ラップをしていた。当初は彼女も難色を示していたが、慣れとは怖いものでそのうち彼女も当然のように皿ラップをするようになっていた。
そんな中彼女が実家に一時帰宅した日、こうラインが来たのだ。「なんか、ラップがかかってない皿が不潔に感じる」と。
そう、これが皿ラップの沼である。こうなってしまうとラップなき皿に憎しみすら覚えるようになる。気をつけよう。
以上、皿ラップ中毒者の僕が皿ラップについての知見を広めるための記事であった。世の中の主婦・主夫の皆さま、そしてそのパートナーの皆さま、お互いのために皿ラップの導入を一度検討されてはいかがでしょうか。
ただ...
全自動食洗機を買った方が100倍良い。以上こたけ。