拝啓〇〇様

ほかの誰でもない、誰かに向けて

意識低い系休学届のススメ(実際に提出した申請文有り)

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東大の合格発表の日、僕は今日が人生最高の日だと信じて疑わなかった。これから日本で一番の大学の生徒になるのだと思うと、希望や不安、今までにない感情が僕の中を駆け巡ったのを3年経った今でも覚えている。今の僕は果たしてあの日の僕に顔向けできるだろうか。

  

どうも、エセ東大生こたけです。インフルエンザにかかりました。

 

上の話の続きになりますが、僕と同じように、多くの人が夢と希望を持って大学に入学します。ほとんどの人は多少苦しみながらも卒業していくのですが、ごく一部の人は大学を一年長くいるというトチ狂った選択をしてしまうのです。

 

先日書いたんですが、休学届を出してきました。来年度1年休学します。

 

daigakuseino.hatenadiary.jp

 

そういうわけで実際に休学の手続きを行ったわけですが、「『休学届け』の出し方ってどうすればいいの...?」という問題にぶち当たりました。

 

そもそもやったことないし、何より「大した理由もないのに休学したい」なんて許されるのかどうかも不安でした。

 

ただ、結果から言えば、そんな適当な感じでも休学できます!

 

そして本エントリでは、実際に大学を休学した僕が、意識低い休学届の書き方をシェアしようと思います。さらに、僕が書いた『休学理由書』も載せました。休学を考えている学生さんの後押しになれば幸いです。

 

 

 

休学のハードルは理由よりも理由の”でっちあげ方”

 

実は、休学には2種類あると思っています。

 

意識高い系休学意識低い系休学です(僕が勝手に作ったんですが)。両者の区別は簡単、休学の目的の有無です。

 

前者において休学はあくまで目的達成のための手段に過ぎません。一年の自由時間を活かして企業・旅行・インターン・留学etc...を行います。一般的に認知されている休学はこちらです。

 

一方、後者の意識低い系休学では休学そのものが自己目的化しています。

 

つまるところ、「特に何したいってことはないけど、なんか就活乗り遅れちゃったし、とりあえず一年休んどくかァ...」といったような典型的クズ思考が根底にあるってことです。

 

こちらの休学は世間的に認知度が低く、世間体や他者からの「どうして休学するの?」といった質問にめっぽう弱いという特徴があります。僕の休学はこれに属します。

 

この意識低い系休学では休学の理由は問題となりません。なぜなら特に理由はないからです。では何が問題となるのか。それは休学理由の’でっちあげ方’です。

 

というのも、休学するには必ず大学が定めた『休学理由』を満たしていることを証明し、『休学申請書』に記入しなければいけないのです。

 

ところが前述したように意識低い系休学には休学の理由がありません。強いて言えば,

「なんかだるいから」みたいな、小学生がプールの授業をサボろうとする程度の貧相な言い訳しかありません。

 

そのような訳で、意識低い系休学においては休学するための”理由”が大きな難関となるものです。

 

実際『大学 休学 理由』などとネット検索して得られる知見はほぼ全て意識高い系休学およびそれに付随する自分語り(だいたいが自分を探す旅をしている)です。僕ら意識低い系としてはそんなものなんの役にも立たないのです。

 

しかし、意識低い系休学童貞、処女のみんな。安心してください。今日は先日休学童貞を脱したばかりの僕が、いっちょまえに意識低い休学の仕方をお教えします。隠部をしっかり洗って心して聞くように。THIS BLOG IS EDUCATIONAL.

 

大学側も意識低い系休学は把握している

 

先に一ついっておきたいんですが、意識低い系休学があることを大学側も必ず認知しています。

 

やもすれば「大学の受付の人に『意識低い系休学だなこいつww』って思われたらどうしよう?」と怯えている方もいるかもしれません。安心してください。大学の人もわかってます。僕も「あぁはいはい」といった感じで特に何も言われずすぐ終わりました。

 

受付事務の人も仕事でやっているだけなので、こちらがさっさと休学したいんだというのがわかれば迅速に手続きを進めてくれます。それの方がその人にとっても楽ですからね。

 

休学を考えるまで愛情が薄れてしまった大学へのプライドはさっさとドブに捨て、脳死で休学をさっさと決め込みましょう。

 

そして大学側が認知しているということは、意識低い系休学にある程度共通項があるということです。それはもちろん提出する学生の明日も希望も見えていなさそうな死んだ魚みたいな目なのかもしれませんが、休学理由にもあると思われます。

 

言い換えれば、あぁこの人はとりあえず何でもいいから休学したいタイプなのね、とさっさと分かってもらえるような理由があるということです。これこそがこの記事で伝えたいこと。

 

『経済的理由』、これに尽きる

意識低い系休学をする際に一番楽な理由、それは『経済的理由』の一択です!!

 

先に申し上げておきますが、経済的理由を根拠に休学する全ての方が意識低いとは微塵も思いません。本当に経済的に困窮し、休学してアルバイト等をして学費を稼いでまた大学に通いたいという、大変立派な志を持っていらっしゃる方も必ずいると思われます。

 

しかしながらこの経済的理由、他の理由に比べて明らかにハードルが低いんですよ。東京大学を例にとりましょう。

 

例えば海外留学や調査、ボランティアを行う場合、指定の用紙に詳細な計画を書かなければいけません。また妊娠や親族の病気などは医師の診断書の提出が求められます。つまりごまかしが一切効かないんですよね。

 

一方でこの経済的理由はというと...

 

『A4の用紙に経済的な理由の詳細をかく(文量・書式自由)』

 

楽ません?文量・書式自由とか小学生の作文でもあり得ねえよ。

 

文量・書式自由なくせに、事務的な楽さによる他の用紙の大きさとの兼ね合いで、紙の大きさだけは指定してくるのが腹たちますね。

 

さらに驚くべきことに、経済的困窮を証明する外部書類などは一切不要!つまり嘘つき放題ってことです!!!大学に入ってまで人を騙して休むことができるなんて思いもしませんね。

 

然るに、「あなたが経済的に真に困窮しているかどうかはわからないのだけれど、とりあえずA4ていう紙にあなたの裁量で困窮していることを書いてきてもらえるかな?」ってことです。

 

これもう完全に(意識低い系休学)誘ってますよね?誘ってる?もうゴールしていいよね?

 

このように経済的理由は申請のハードルがめちゃめちゃ低いのです。やれそうでやれないどころの話ではありません。

 

という訳で意識低い系休学をしようと思っているそこの君、今すぐ大学の事務に行って休学申請書類をもらってこよう!!そして理由は必ず『経済的理由』にしよう!

 

適当に理由書いて必要事項記入して提出して終わりです。やったね。

 

世界初公開?!東大生の休学理由申請文!

ここまで書いたにも関わらず「そう言われても経済的困窮のでっち上げなんか何書いていいかわからないよ...生まれついての金持ちだし...」という貴族の方がいるかもしれません。無知を恥じよ。

 

しかし慈悲深いことで有名なこの私、そのような人々も見捨てたりはしません。

 

本記事においては、僕が実際に書いた申請文を原文ママで掲載します!ですのでこれをぜひ参考にしてみてください。

 

では見てください。これが東大生が書いた、でっち上げの経済的困窮理由文書です。

 

休学申請について経済的理由書

 

以下2点の経済的理由につき休学を申し立てます。

 

1、家計の収入の減少

 

昨年度に勤めていた会社が大幅な人員削減を行なったことにより、扶養者である父が失職しました。再就職に至ったものの、収入自体は以前と比べて大幅に減少しました。母は長年専業主婦を務めていたので、早急な就職および損失を補うほどの収入の増加は望めないと判断します。

 

2、弟の私立高校進学

 

私立高校に進学する予定です。特別な学費補助等は得られる見込みがなく、授業料および諸関連費は現在国立大学に在学する私より費用が高いと思われます。

 

上記2点より来季の在学が難しくなり、資金調達のため1年間の休学を申請します。

 

 

以上!我ながら『資金調達』という言葉がイカしてますね。これ半分本当半分嘘って感じです。嘘をつく時のコツは本当のことを混ぜることだってネットで読んだので。

 

ぜひこの文章を参考にして休学理由書出してみてください!それでは!!

 

剽窃が許される書類が大学に存在するんだなぁ

 

まあ僕もそうだったのでわかるんですが、意識低い休学の理由考えるのって、すごい無駄な時間に思えますよね。ただ休みたいだけなのに、いろいろ考えなきゃいけないなんて。

 

そんなあなたに朗報です。上記に挙げた僕の理由書をコピペしてオッケーとしてます。これで申請が通ることはすでに立証済みなので、安心して使ってください。ただし万が一申請が通らなかったとしても僕を責めたりはしないでください。

 

まあ失敗してもいいんですよ。なんたって休学届申請は何回でもチャレンジできるんだから。

 

『なんとしてでも意識低い休学をするぞ』と言った強い心持ちが一番大事なのかもしれませんね。そう考えると意識低い休学も悪くない気がします。これからは胸を張って意識低い休学をしたと言える時代が来るといいですね。

 

今度誰かに「どうして休学するの?」と言われた時、僕らは答えるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、あの海外でインターン、とか...(目を逸らしながら)」

 

以上、こたけでした。