ぜんぜん知らない『四畳半神話体系』の書評をイメージで書く【ネタ】
社会学のある教授が、大学の授業でこう言っていた。
アメリカの学生はな、君たち、論文を一切読んできていないのにさも読んできたかのように、授業でその論文に対する意見を堂々と述べるんだ。
いいか君たち、君たちに足りていないのは、論文を読む技術じゃなくて、読まない技術だぞ。
なるほどな〜と、当時思った。
確かに、論文読まない技があれば、論文なんか一切読まんでも済むやんけと。めちゃくちゃ楽できる。楽は正義。
僕も、論文を読まない技術を鍛えたい!
というわけで、やる。
『読んでない本の書評を、イメージで書くエントリ』
やるったらやる!
今回、このクソ企画に不幸にも使われてしまうのは、こちらの本だ!
絶対読んでそうだけど、四畳半神話大系はどうですか!
— はせ@リゾバで旅するアドレスホッパー (@kobo0718) 2019年5月18日
ハセさん( @kobo0718 )、リプライありがとうございます。
絶対こんなことに使われると思ってなかったとは思いますが。
『四畳半神話体系』
有名な本だと思うのですが、僕は一切読んだことない。ただ、ある程度インパクトが強いタイトルなのでいけそうです。
条件としては、
・本自体を読んだことはもちろんないし、書評もない
・タイトル以外の情報は知らない
です。
というわけで、「四畳半神話体系読んでないけどイメージで書評する」
※ここからは全てこたけのイメージです
あらすじ
一人暮らしを始める希望に胸を高まらせ、新居のドアを開けた主人公の村井は、愕然とする。
「写真とぜんぜん違う部屋じゃないか...」
図面ではゆうに10畳もあったはずなのに、目の前に広がっているのは四畳半のボロ部屋だった。
しかも、そこは下界に休暇に来る神、トールが予約していた部屋だった。
絶望のダブルブッキング。
「私は別に、一緒に住んでもいいよ?」
冴えない新社会人と北欧神話の神が織りなす、これは現代の神話。
感想(※ネタバレあり!)
本書のターゲットは主に若者だと思われるのだが、作者・佐々木玉三郎の豊かな歴史知識バックグラウンドに支えられた表現で、世代を超えて楽しめる作品になっていると思う。
軽快なテンポで進むストーリーは、ついつい先へ先へと読みすすめてしまう。
特に、トールがハンマーと間違えてシュモクザメを振り下ろしてしまうシーンなどは、傑作だ。
また、村井の心情表現にも着目する。
「トールのハンマー、いつまでも玄関に置いておくなよ...!」
この部分は、トールのハンマーが玄関に置き去りにされることで、社会に置き去りにされている村井の心情が巧みに表現されている。
佐々木あっぱれ、と言う他ない。
やがてストーリーは、なぜ部屋がダブルブッキングされたかという、物語の核心に迫っていく。
この核心にも、トールのハンマーが伏線として入っており、実はハンマーの棒の部分と四角い部分が取り外し可能なタイプ、という展開は全ての読者を裏切ったに違いない。
四畳半神話体系、上半期の私的ベストとなるかもしれない。
ぜひ皆さんにも読んで欲しい。
こんな感じです。
どうでしょう。1ミリくらいはかすってる?
これで終わりにしていいですか?だめ?どう?
どうですか、コトリ先生...?
ないです。以上こたけ。
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