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【香港旅行】チョンキンマンション(重慶大厦)の最新事情まとめてみた【2018】

 

みなさんこんにちは、こたけです。先日の9/11-9/14まで香港に旅行に行ってきました。詳しい旅行レポはこちらComing soon...

 

今回は3泊とも、チョンキンマンション(重慶大厦)内にあるホテルに宿泊しました。現代の九龍城とも言われるチョンキンマンション。今回はそのきになる治安や生活事情をシェアしたと思います。(写真は忘れまくったので勘弁ください。)

 

結論から言わせてもらうと、インド人は最高。(ダイレクトマーケティング

 

 

 

チョンキンマンション(重慶大厦)

チョンキンマンション(漢字表記:重慶大厦)とは住居を主とした雑居ビルです。激安宿が多くあることで世界的に有名で、僕らが泊まったときも多くのバックパッカーがやってきていました。

 

内部には雑貨屋、両替商、コインランドリー、インドカレー屋、なんかよくわからない札と現金を交換している店、食料品店など様々な店が所狭しと並んでいます。

 

現代の九龍城ともいわれ、その歴史には諸説あります。かつて香港に存在した伝説のスラム九龍城との関連が噂されることもありますが、どうやら確証はないようです。(リンク先記事参照)

 

tabippo.net

 

住人や店の人の多くはインド系の人でした。ぶっちゃけ重慶大厦は「インド人街inマンション」です。そう思えば余裕じゃないですか?実際マンション内にはインド料理屋の店がたくさんあります。加えて様々な国の旅行者が入り混じっているため、異世界のような独特な空気感を醸し出されています。こういうところも九龍城に連想される所以かもしれませんね。 

アホみたいに安い宿代と好立地

 

まず重慶大厦といったら何と言っても激安ゲストハウス。僕はAgodaで予約しました。ダブルベッド1室、お値段なんと3泊7000円ちょい。一人当たり1泊1000円。(2人旅ですた)綺麗なベッド、クーラー、バストトイレ付き個室がこの値段。さらに3日とも清掃は本当に丁寧にやってくれた。僕が脱ぎ散らかしてたパジャマまで丁寧にたたんでくれていた...別に畳まんでよかったんやでおばちゃん...

 

ここまでで「まあ安いけど普通じゃない?」って思ったそこの君。実は香港の物価(地価)は日本より高く、従ってホテルの相場も日本より高いのだ。下記記事によれば、なんとざっと計算して東京の倍の値段らしい。調べてもらえばわかるが、一泊10000円なんてザラです。

shigematsutakashi.com

 

そんなバカ高いホテルが乱立する香港において、中心地であるチムソアチョイ のど真ん中に一泊1000円で泊まれるゲストハウスはかなり魅力的と言えるでしょう。そんなこんなで3泊がっつり重慶大厦で過ごしたレポになります。

 

まるで迷宮?!

 

重慶大厦は度重なる増築を繰り返し、内部はRPGダンジョン顔負けな程複雑です。全部で15階くらいあり、内部はそれぞれA〜E(Fかな?)のブロックに分けられているのですが、これがマジで全然わからない。まず自分がどこにいるのかを確認する手段がない。天下のGoogleマップ様も流石に重慶大厦内部まではカバーしてくれてない。さらに、同じ階でも物理的に区切られていることも多々ある。だから階段一つ間違えると永遠につかない。「一つ下の階に戻って別の階段から再度登る」とかポケモンのチャンピオンズロードかよって感じ。おまけに同じようなお店が続くから「あれここさっき通ったっけ?」っていう異世界モノよろしくの感想ばかり出てきます。

  

唯一の解決方法は、登るときは必ずエレベーターを使うこと。一階にエレベーターは複数あり、それぞれにA、Bなどが掲示されています。重慶大厦に宿泊するときは、「何ブロックの何階か」を確認してから行った方がいいと思います。エレベーターを使えば変なところに出る心配はなさそうでした。んで、降りる方は階段使っていけば必ず降りられるので、その階段の場所をしっかり覚えておけば次は階段でも上り下りできます。

 

両替レートは実際どうなのか?

 

次にネット上の説を検証してみましょう。「重慶大厦内は両替がお得」という情報がネット上に多くあるので、こちらもみてきました。結論からいうと、2018年9月現在これは正しかったです!ただし、多くの人が言うように入り口にある2店舗のみボッタクリでした。気をつけてください。

 

他の店舗は日によってお得なところが違いました。非常に狭い範囲に5店舗くらいあるので、その日ごとにレートを見て回るのをお勧めします(日本円からの両替の場合、WE BUYが高いほうがいいです)。まあ店舗の差といっても、1万円両替して1香港ドル(≒15円)くらいの差なのであまり敏感にならなくてもいいかもですね。

 

余談ですが香港は街中の両替屋のレートは空港よりも悪かったです。これは大変珍しいと思います。街中で両替するならば、空港で両替してしまうことをお勧めします。

 

犯罪どころかむしろ治安はいいくらい

 

ネット上の説その2、「内部は犯罪の温床らしい」。これについては本当に一切感じませんでした。昼夜問わず住人やお店の人ばかりで全然怪しそうな人はいませんでした。むしろみんな挨拶すれば仕返してくれて、なんならハイタッチまでしてくれました。謎すぎる。

 

とはいってもスリもあるのかもしれません。しかしマンション内は激しい人混みとかでもないので気をつけていればまず大丈夫です。唯一犯罪っぽかったのでは「シャチョウさん、ロレックスのニセモノあるよ」っていう声かけくらいでした。いや腕時計つけてない人に声をかけるなて。

 

逆に夜なんかは変に街に出歩くより安全だと感じました。マンション内はどこでも明かりがついてるし、住人もいるんで安心です。実際深夜3時くらいに近くのセブンに買い物に行ったんですが、セブンの前で謎のアフリカ系の人に絡まれて、マンション内に逃げ込む羽目になりました。ありがとう重慶大厦。

 

生活がここで完結する便利さ

 

重慶大厦には生活に必要なお店が全て揃っています。食べ物、雑貨、洗濯、電子機器etc...止めどなく広がるマンションの中にはあまたのお店があり、そこで生活が完結します。なので、むやみに外に買いにいかなくて良いのがとても便利です。

 

また、これは結構重要な情報なのですが、コンビニより重慶大厦のお店の方が色々安く売っていることが多々です。僕は香港でビールを飲みまくったのですが、コンビニの半額くらいでビールが売られていました。あと生活雑貨(タオルやトイレットペーパー)も安かったです。もちろん値段は書いてないので、「幾らですか」と聞いた方がいいですよ。舐められてボラれる可能性もあるので。

 

ただ注意すべきはコインランドリー。コインランドリーはコイン食いっぽいのがあるらしいです。住人はどれが壊れているかわかっていて使っているようでした。空いているのにぶち込むと損する可能性があるので、クリーニング屋(洗濯乾燥を安く請け負ってくれる店)にお願いするのがいいでしょう。もちろんこれもマンション内にあります。

 

なんかオシッコみたいな臭い

 

きつかったのはマンションの裏手や階段付近に漂うアンモニア臭。おそらく下水の匂いだと思います。これが割と精神にくる。こういうのがダメな人は向いていない気がします。

 

余談ですがマンション内の電線配線がカオスすぎてすごいのでぜひ見てください。階段等で剥き出しになっています。一度この配線をいじっているおっさんに遭遇したんですが、それどれがどのヤツかわかってやってる?と聞きたくなりました。 

 

優秀なキャッチたち

 

余談ですがインドのキャッチはすごい。重慶大厦内にはゲストハウスへのキャッチが数多くいて、入ると必ず声をかけられます。その時の第1声がさすがと言わざるを得ないのです。

 

彼らは「ゲストハウス探してる?」じゃなくて「何泊ですか?」って聞いてくるんです。一言目で。いやこれすごくないですか?もうこっちがゲストハウス泊まるのは前提でくるんですよ。前提としての宿泊がある。「居酒屋探してますか?」じゃなくて「2杯目どうしますか?」なんです。居酒屋入って一杯頼んでるのは前提なんです。

 

このキャッチはマジで感動しました。別についてってないんだけどね。センター街のお兄ちゃんたちはインドで修行するべきや。実際多くのファラン(白人)のおじさんがキャッチでゲストハウス決めてました。

 

最低限の英語は喋れないと厳しい

 

海外旅行全般そうですが、重慶大厦では英語が喋れないときついと思いました。安宿にはトラブルがつきものだし、道がわからなくなった時や困った時その辺の人に英語で尋ねられるかどうかは、重慶大厦での生活のクオリティに多大に関わると感じます。

 

もし英語に不安があるなら、サービスの充実した高い宿を取った方がいいと思います。それの方がいい旅になりますよ!いや本当に。

 

インド人は最高

 

色々書いたんですが結局これに尽きる。マジでインド人は最高なんです。決して日本人的な良い人って訳ではないんですが、憎めないやつばかり。礼儀とかがあるわけじゃないんですが、偏見や堅苦しさなく東アジア人に接してくれる数少ない人々だと思います。

 

まずホテルのインド人ファミリーはとても優しかった。こっちの頼みも全部聞いてくれた。フレンドリーで、普通にホテルに帰ると「おかえり〜今日はどうだったん?」みたいな感じまるで友達かのように会話してくれます。これは無礼とも捉えられるかもしれませんが、一度慣れてしまうほホテルに帰るのが楽しみになっちゃいます。

 

またマンション内のインド人もみんな気さく。見ず知らずの僕たちに挨拶をしてくれます。困っていることを伝えると、例えキャッチであっても損得抜きで助けてくれます。

 

もちろんそんな人ばかりじゃないのはわかってますが、日本にいるときには味わえない人の暖かさを感じることができました。異国の地で人情味を感じるとはなんとも不思議なことですね。

 

以上、最新チョンキンマンション事情レポートでした。皆さんの香港旅行の一助となれば幸いです。この記事で僕が伝えたかったことそれは・・・

 

 

インド人最高だからみんなインドへ行こう!!

 

 

それではまた次回。コタケでした。 

 

12/23 追記

 

部屋を掃除していたところ、宿泊したゲストハウスの名詞的なのが発掘されました。チョンキンマンションにお越しの際はぜひぜひこのセブホステルへ。